縄文文化に触れてみませんか


中ッ原遺跡には発見された状態でレプリカが展示されていて、いつでも見る事ができます。
こんにちは。諏訪店管理課の木村です。
諏訪店がある長野県茅野市には国宝が二つあります。その一つが【仮面の女神】長野県茅野市湖東の中ッ原遺跡から出土した縄文時代後・晩期の大型中空土偶で、その姿が逆三角形の仮面をかぶる女神のように見えることからこう呼ばれます。全身がほぼ原型で残る大形土偶としては国内でも屈指の保存状態を誇り、平成26年(2014年)8月21日に国宝に指定されました。
主な特徴はその大きさです。高さ約34センチメートル、重さ約2.7キログラム。顔は逆三角形の仮面をかぶったような表現。仮面部分に細い粘土紐でヒゲ飾りが施され、目や鼻・口は小さな穴で表されています。胸から腹部にかけてタスキ掛けや同心円文などの文様が施され、足部は擦り減っているものの、捻り出しで形作られています。右脚は出土時に割れて外れていましたが、これは人為的に取り外された痕跡と考えられています。また、この土偶は遺跡発掘から土偶発見、その後の活動などが全て映像として記録されていることがとても貴重なのだそうです。
茅野市尖石縄文考古館にて公開されていて、最新の調査・映像資料と併せてご覧いただけます。周辺観光として尖石縄文遺跡公園や御柱祭で知られる諏訪大社下社など、縄文から現代までの信仰・文化の流れを感じる旅が楽しめます。ぜひ国宝「仮面の女神」の神秘的な佇まいにふれ、縄文世界の深い魅力を体感してください。