コーキング剤を使った防水処理でパネルをとめる

今回は風除室のパネルが強風で飛んで行ってしまうという事でしたのでコーキングという防水処理剤でパネルをとめてきました。
以前から強風が吹くたびにパネルが外れてしまい、困っていたそうなので、今回はアルミの枠にパネルをくっつけてしまいます。以前ブログのほうでもお話したのですが、既存のゴムの抑えだと確かに劣化してくるとパネルを保持する能力が著しく低下し、このようなお話はよく聞きます。
ですので、今回はちょっとやそっとでは外れなくなってもいいですよという事だったのでゴムの部分をすべてコーキング剤で埋めてきております。
080F44AA-A0D2-4AC1-A576-032338526487
以前はこんな感じでゴムが縮んでしまって4cmほど隙間が出来ています。
こちらは外側の枠に備え付けられているゴムのほうですが、内側は後押さえといってパネルをはめてからつけるので縮むとすぐに外れてきてしまいます。
9AA88013-18C8-45DF-AB58-BA60DEE9BCE6
こちらがコーキング処理後の写真です。
隙間がなくなり、ここから雨や風が入ってくることはなくなりました。
大変なのは内側です。2cmほどの厚さのゴムを完全に外してそこにバックアップ材といわれるクッション材を詰め込んで隙間を埋めてからコーキング処理をしていくのですが、コーキング処理をした表面に影響が出ないように、かつ隙間を作り過ぎないように工夫しながらバックアップを入れていかなくてはいけません。
あまり深すぎるとコーキング剤が大量に必要になりますし、深いところと浅いところが出来てしまうと、コーキングを塗った後に深いところだけ沈んでしまう恐れがあります。逆に浅すぎると表面をヘラでならしたときにしたのバックアップが見えてきてしまいます。
普段物置にしてほとんど入らないという事でしたので、この機会にとアルミ枠もきれいに拭き掃除していたりしたのもあって80cm×70cmを4枚と30cm×70cmを2枚、計6枚コーキング処理にたどり着く前に半日費やしてしまいました。
そこからコーキング剤を塗って表面を整えていくのですが、4月だというのに暖かい、いや、もはや暑い日だったのでコーキング剤はすぐに固まってくるし、温度で膨張して充填するためのガンからどんどん出てくるしで大変だったのですが、完成しました。
B829BD0F-BCFD-4598-8F3D-F0AD098CC3B2
こちらが完成後の写真です。
表面もきれいになりましたし、これが固まればパネルが割れてもくっついているほど強力に接着されるので、お施主様のお悩みは解決されたと思います。
ゴムの劣化はどうしても年月が経過すると発生してしまいますので、ゴムを新しいものに入れ替えるか、今回のような処理をさせてもらえば安心ですので、心当たりのある箇所がある方は是非施工させてください。